トコトコblog

日々の出来事や体験したこと

私ならやめられると思ったのにやめられなかった話

 

私は生まれた時以外、21歳までずっと太っていました。
出生時は2500gと小さめだったらしいですが、気づけば身長も体重も学年で1番大きいという状態が幼稚園〜短大まで続きました。

 

幸い、太っていてもいじめられたりはしていなかったので毎日学校にも通えていたし、それなりに楽しい毎日を過ごしていました。

 

しかし、私の心の中はいつも劣等感でいっぱいでした。

 

外見が劣っている分、中身でカバーしないといけないということを学校生活の中で自然と学び、私は自ら弄られキャラとして生きる道を選んでいました。

 

そして私は見事に面白いデブキャラになったのです。

 

友達が私の話を聞いて大爆笑してくれます。
遊びにも誘ってくれるし、笑いのセンスがあるね〜と沢山褒めてくれます。

 

でも、私の心はいつもどこかがポッカリと空いていました。

 

 

私は皆のことが羨ましいし、

皆みたいになりたい。

でも皆は、どんなに私のお喋りで

笑ってくれたり褒めてくれても、

私になりたいとは思わない。

 

 

学校帰りや友達と楽しく遊んだ後の帰り道、1人になるととても虚しかったです。

 

 

楽しかったはずなのに、

 

 

 

【お前は皆とは違うんだよ】

 

 

 

と誰かにずっと言われている気分でした。

 

 

 

 

一生私はデブのままなの?

このまま死ぬまで痩せることなく、
痩せた感覚もわからない、
異性にチヤホヤされることもない、
ナンパもされない、
合コンでモテることもない…
女としての楽しみを一生知ることなく

孤独に死ぬの????

 

 

 

…怖い。

 

 

 

 

そんなある日、ふと私の中である提案が浮かんだのです。

 

 

 

 

あ、食べたことを無かったことにしてしまえばいいんだ。

 

 

 

 

 

…なんて名案なんだ!!と思いました。
なんで私はこんなに簡単なことを気づかなかったんだろう??
運動?食事制限?私は今すぐ痩せたいんだよ!!

それなら吐けばいいんじゃん!!

 

どうして今まで気づかなかったんだろう!!!

 

 

 

こうなったら早いです。おやつのナポリタンを食べ終わった後、すぐにトイレに駆け込みました。

 

 

しかし、頭の中にTVで観た摂食障害の話がよぎりました。

 

 

 

 

確か摂食障害って1回なったらなかなか治らないんじゃなかったっけ…

 

……まぁ私は大丈夫でしょ!私に限って摂食障害になるなんて無い無い!いつでも辞められる!

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

こうして無事、私は摂食障害になりました。
ナポリタンを吐いた日からもう少しで10年経ちます。

 

 

最初の頃は食べてるのに体重が簡単に減ることが楽しくて気持ちよくてしかたありませんでした。

 

 

 

1ヶ月で8キロも痩せられた!!
私に鎖骨が見える!!肋骨が浮かんでる!!
友達もビックリしてる!!痩せたねって褒めてくれる!!!

嬉しい!楽しい!!なんで世の中の太ってる人は吐かないんだろう?吐けばいいのに!

 

 

 

馬鹿ですね。

なんて愚かな考えなんでしょう。

 

 

 

この10年間で一体いくらお金をドブに捨てたのか。
痩せたけど劣等感はなくなりません。むしろ酷くなってます。
自分に自信なんか持てません。太るのが怖くて怖くて仕方ありません。

 

 

太っていても、食べたいものを食べて美味しいねって言えてた自分がすごく羨ましいです。

 

 

だけど私はもう戻れません。

今の所治る気もしません。

 

 

家族の為に治したいけど、太るのが怖いという気持ちが大きすぎるのです。

 

 

摂食障害は都合よく辞めます!といって辞められるものではないです。

 

 

あの頃の自分に今の自分のことを教えたらナポリタンを吐くことを踏み止めてくれるでしょうか?

 

 

 

ここまで後悔しているのに、今の私には自信を持って「はい」と言う事が出来ない所がまた悔しくもあり悲しくもあり情けないですね。

 

 

 

 

 

書きたいことが多すぎてまとまらない…

摂食障害についてはまた色々書くと思います。

 

 

 

それでは今日はこれでおやすみなさい🌙